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【この問題の3つのポイント-3】
そもそも環境アセスメントとは

環境影響評価法(環境アセスメント法/アセス法)に関しては、下記リンクに詳しく記述されています。
http://tenbou.nies.go.jp/policy/description/0007.html

そこによると、

環境影響評価法の下では、事業者および行政庁が環境に配慮することを目的とする環境影響評価が制度化されています。規模が大きく環境影響の程度が著しいものとなるおそれがある事業の実施に当たっては、あらかじめその事業の環境への影響を調査、予測、評価し、その結果に基づき、環境への悪影響があるときは、その事業について、適正な環境配慮を行うこととされています。

となっています。

環境影響評価法が日本で施行されたのは1999年で、比較的最近です。開発行為のお墨付きのように思われがちですが、本来の趣旨は以下のようになります。

持続可能な発展のために、人間行為を管理して環境と調和させる。このための適切な意思決定を社会的に支援する方法が環境アセスメントである。
(出典:環境アセスメント、原料幸彦著)

環境アセスメントはある開発行為に対して代替案を複数作ります。そして開発行為を様々な項目に分け、科学的に評価を行います。
一方科学的な予測結果に対する人々の価値観は様々ですから、各項目にどのような重みをつけて総合評価するのか、社会的に納得できるところまで繰り返すというプロセスを原則踏むことになります。

代替案では異なる開発規模や方法を想定します。手順としては以下のようになります。

1.事業回避
2.影響の最小化
3.矯正(修復)
4.軽減
5.補償

最初に考えるべきは事業を回避するということになります。今回のケースでは敦賀・新大阪間に、北陸新幹線はそもそも不要ではないか?と考えることになりますが、今のやり方では、環境アセスそのものが、なし崩しに事業者へのお墨付きにしかならない懸念があるため、この法律を市民の手に取り戻したいと考えるわけです。


【この問題の3つのポイント】

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